今月のコラムより
釧路港舟漕ぎ大会強豪相手に奮闘!見事3位入賞!!
釧路製作所燦々会代表寺村信輔さん(製作G) 私達が初めて港まつりの舟漕ぎ大会に出場したのは、東日本大震災が発生した2011年。当時同僚であった山岸さん(現スマイル整体院院長)の〝優勝賞金全額を、東日本に義援金として送らないか!?″の呼び掛けが発端です。 周囲からは、”そんなに簡単に優勝できるはずがないだろう”というの声もありましたが、私たちは〝絶対に優勝する″そんな強い気持ちで挑戦を決意しました。早速、本番用の舟に乗りこみ、練習を開始することにしました。しかし、「やばい!舟が真直ぐ進まない(@_@)!」気持ちとは裏腹に、我々の舟は水槽を泳ぐ金魚のようにその場でクルクルまわってしまいました。「これは何とかしないとマズイぞ 」と気を取り直し、知り合いがいた前年度優勝の金井漁業所属〝十五富丸″の指導を受けて本戦に臨みました。当日は、見事な快進撃で決勝まで残ったものの、5位という結果に終わってしまいました。T^T 我々が戦う相手は、海保、自衛隊、漁師、クレインズといった力勝負では絶対に勝てない相手ばかり。どうやったら相手になるだろう?そんな思いから最初に取り組んだのはコーナーワークです。これは何とか上達したものの、やはり漕ぐ力が足りない。そんな試行錯誤を繰り返しながら毎年出場を続けました。今年は、6回目の出場となり決勝まで駒を進めたものの結果は3位、自慢のコーナーワークがハマらずまたもや惨敗! ここで過去のレースをまとめてみると「準決勝まではかなり良い勝負をしている、コーナーワークはトップクラス、目標・目的がはっきりとしている、チームワークも良い、運もツキもある」しかしながら、なぜか結果がでない。ここを紐解いてみると「準決勝を勝ち残るのが一つの目標となるため 勝ち残った事で安心したのではないか?、最後に倒れるまで全力で漕いだか?(舟の速度が変わるとコーナーワークにも影響が出る)、守りに入りすぎてギリギリで勝負してないのではないか?(舟の廻し)」心の甘さがあり、強い気持ちがもう少し足りていないのではないかと考えています。 ここでもう一つ注目する点は今年の優勝チーム“ラビッツ”。王者と言われていた通り、過去最多の優勝回数を誇るチームで、一番の驚きは年齢で最年長で67歳(ちなみにこの方はベンチプレスで90kgを上げるそうである)平均でも50歳を超えるメンバー。このチームは全くぶれる事がなく、常に自分達の舟漕ぎをやっていて、漕ぎ方がどうこうではなくチャンスが来るのを淡々と待ちそのチャンスが来たら必ずモノにする。ここに勝つポイントがあるのではないだろうかと思います。 速いチームがこうやって漕いでいるからうちもこうしよう!では力のあるチームを越えることは無理なのではないか?うちのチームに合った漕ぎ方でコンスタントに実力を発揮し、来たチャンスを確実にモノにする力と精神力を身につけるのが勝つための一番の近道ではないかと最近は考えています。昨年や一昨年前のように優勝タイムが1分45秒であれば正直言って我々には勝つチャンスはないが、今回のように2分が優勝タイムであれば勝つチャンスは十分にあるはず。この点に着目し、しっかりと自分達の出来る事をやっていき来年は優勝したいと思っています。最後に今回の戦いで心がけていた言葉をご紹介します。
“彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず” 相手と自分、双方の能力を客観視に正確に評価できれば、戦略の精度が高まる。とりわけ自分自身の能力評価は厳しくする事が望ましい。
(自分の現状を把握する、5Sでも参考になりそうですね!)
“勝つ可からざるとは守るなり。勝つ可しとは攻むるなり” 「負けない自分」を作ったら、あとは「家宝は寝て待て」焦らず静かに時機を待ち、相手の隙をついて攻めれば勝てる。~孫子の兵法より
※社外秘の為、掲載はコラムのみとしています。