今月のコラムより
8722に再び魂を宿した男たちの戦い 第3幕
技術G:武田敦
(前回続きより)
「スモークマシン!!!」
何でも燻製を量産できる酒飲みにはもってこいの機械…で
はない。
「白い煙をもくもくと出すだけ」の機械である。市場価格20諭吉のこの機械を彼は母校の先生から無理やり借りてきてくれたのだ。昼休みに資材倉庫でテスト。うお~!もくもくだあ~!午後から二人でSLの煙突に仕込む。屋外でのテスト。 おお~!けむりけむり!!思わず笑ってしまうほどの発煙力を発揮する。
このスモークマシンは点灯式の12月8日のみの装備だったので、「当日来場くださった
お客様限定サービス」だった。
夜のテストはできなかったので、LEDと合わせるとどうなるか不安だったが、本番では風にも恵まれて、文句なし!ただ、裏で中川君が必死にマシンをコントロールしていたのはここだけの秘密だ。
さて、今年のイルミネーションは…
皆様の心に残ってくれただろうか?
顔を見て笑ってくれただろうか?
どうして煙がでるのか、不思議に思ってくれただろうか?
なぜ線路が赤いのかって気にしてくれただろうか?
本物のSLマニアは怒っていないだろうか?
本当にこんなのでよかったのだろうか?
満足感と後悔とが入り混じった不思議な感じ…
そんなこんなで、点灯式も無事に終了。
協力していただいた皆様に感謝しつつ、目を閉じる…
8722はただただ黙って、そこにいる…。
※社外秘の為、掲載はコラムのみとしています。